いわゆる「ニキビ」と「ニキビダニ」は違うものとご存知ですか?
ニキビは様々な理由で、皮脂腺に皮脂が外に排出出来ずに貯留して、隆起してコメドが出来る症状です。
その貯留した皮脂にアクネ菌などが繁殖すると炎症物質を出し、赤い大きな炎症性のニキビへと発展していくのがニキビです。
ですが、ニキビダニは毛包にニキビダニが寄生し、繁殖して起こるのが「ニキビダニ」です。
ニキビダニは毛包に寄生する寄生虫で「毛包虫性ざ瘡」と言われております。
だからニキビとは全く違った原因で起こる症状なのですが、その見た目は一見似ていて、素人には判別が難しいかもしれません。
当院にも、昨年からご来店いただいている方で、ニキビダニと思われる方がご来店されました。
既に皮膚科に何カ月が通院されていましたが改善されないために、当院にご来店されました。
当院はニキビ治療を主体とした、美容鍼灸も行っているために何例ものニキビを診てきているのでニキビではないと直ぐ鑑別できました。
「ニキビダニ」と私は考えていましたが、今まで通院されていた皮膚科では「炎症性のニキビ」と診ていたらしく、そのため酷い炎症を抑えるステロイド薬の処方をされていました。
実は「ニキビダニ」にはステロイド薬は効かず、逆に悪化してしまうこともあるため、直ぐに中止した方がいいというお話とクリニックを変えて、もう一度他で診断してもらうように促しました。
と、まぁこのように皮膚科の専門医でもニキビとニキビダニは酷似しているため間違って診断してしまうくらいです。
しかし治療法はことなるために、しっかりとした鑑別診断が必要になります!!
最近、雑誌や新聞などを見るとニキビの原因はいかにも「ニキビダニ」かのように書かれているものもあるため間違った認識が横行している感じがします。
当院でもニキビってニキビダニの感染なんでしょう?と聞かれることもあります。
施術者である私に感染しない?大丈夫?と心配されたりも…。
ですが、ニキビを悪化させるアクネ菌も、
ニキビダニも、
皆様の皮膚に居ますから――――っ!!!
皆様持ってますから―――――っ!!!
とお伝えしています!!!
「寄生虫」と聞くとあまりいい印象ではないですが、本来なら共存することで、人の身体を守ってくれる役割をしてくれる有り難い存在なのです。
間違ったスキンケアや身体が疲れしまった時に過剰に繁殖してしまうとニキビ様の皮膚炎を起こしてしまいます。
ニキビダニの特徴は、
・中高年に多いです。いわゆる大人ニキビは20代30代に多く40代になると減少傾向にあります。
・鼻周辺から鼻唇溝、下顎に好発すると言われています。
・皮膚もカサカサして剥がれてきます。
ちなみに「ニキビダニ」と思われる患者様はクリニックを変えてられ、当院にも同時に通院し、美容鍼灸をされてからは見る見るうちに皮膚が回復して、今ではニキビダニによる皮疹の赤味が少し残るまでになりました。新陳代謝が繰り返されれば、そのあとも消えていくでしょう!!
もちろん、ニキビダニが繁殖してしまったのは身体にも原因しているため、疲れた身体を治し、免疫力アップさせることで再発を防ぎます!!
あのまま治療を続けていたら、この花粉の時期の辛かったことと思います。
患者様もとっても喜んでいらっしゃっております(#^.^#)