本日夕方に緊急事態宣言が出されるようです。
国が掲げる「三つの密」、
・「換気が悪い密閉空間」
・「多くの人が密集」
・「近距離での密接した空間」
って、多くの国民が仕事のために利用する電車やバスには、
この三つが全て当てはまりますよね。
この状況を野放しにしていたら、
どんなにナイトクラブやバー、飲食店の営業自粛したって
感染を抑えるのは無理な話ですよね。
電車通勤している人は解りますが、
時差出勤という形をとっても、
満員電車の人の量って半端じゃない。
それを前後1・2時間にばらしたくらいじゃ、
人との距離ができるくらいの空間は確保出来ませんよね💦
そう思うと「三つの密」をはらんだ電車やバスの感染リスクを減らすには、
もうやるっきゃない緊急事態宣言です!!
そして、
まだまだ増え続ける感染者たちに東洋医学は何が出来るかということも、
武漢での感染者治療に当たっていた中医からの報告も出てきているので、
それを参考に出来る事考えたいと思います。
東洋医学である鍼灸師として、
直接新型コロナウィルス肺炎の治療をすることはないと思うので、
何かお役に立てることがあるとしたら情報配信なのかなと思います。
感染病、「疫病」は東洋医学では外邪と言われています。
人間は自然界の変化に反応して生きています。
春の急な気温の変化や、夏の猛暑、秋の冷え込み、冬の乾燥など、
様々の自然界の変化に順応しながら生きていますが、
時には暑すぎたり、寒すぎたりしたら、誰もが体調を崩します。
その自然界の生体を犯すものを邪と呼び、
風邪・熱邪・寒邪・燥邪・湿邪に分類されます。
一般的に発熱・鼻水・頭痛のような症状を風邪(かぜ)として言われてますが、
まさしく外邪である風邪(ふうじゃ)なのです。
それぞれの外邪は特徴があり、主な特徴が下の表になります。
暑邪は熱邪で熱が酷くなったのが火邪とみます。
今回の新型コロナウィルス肺炎は寒邪と湿邪が一緒になったものと見られています。
発症時から高熱が出る人は少なく、熱が無いかややある程度にとどまっています。
また胃腸症状を伴ったり、倦怠感もあると言われています。
また東洋医学で診断の基準の一つとしてみる下も初期のころは下記のような状態です。
舌の表面が白くなっていて、端に歯痕が付いて、なんとなくもたついた舌になっていますよね。
初めは熱を帯びていないので赤味がなく潤っていますが、
新型コロナウィルス肺炎は徐々に熱が高くなり、
舌の上の白い苔が厚くなり、熱がさらに強くなると黄色がかってきます。
患者さんの症状や舌の状態からして、
初期は「寒湿」で、
進行とともに「湿熱」に変わってくることが解っています。
中国では、
実際に中医学も治療チームとして参加し、
漢方薬、お灸をすえることで、
新型コロナウィルス肺炎の治療をされています。
しかし日本ではなかなかそれは現実的には無理なので、
まだ初期、疑いの段階で、
もしかしたら私感染しちゃったのかなと思った方の対処として、
ウイルスを体内で繁殖させないようにすることは可能ではないかと思います。
初期は「寒湿」というこのなので、初めは身体を温めた方が良いです。
温める事で寒邪を取り除くだけでなく、
重く停滞しやすい湿邪も取れていきます。
この湿邪がいつまでも取れずに停滞を続けると、
邪は熱邪へと移行します。
だから初期の症状で、
なんかだるいな、熱はないけど悪寒があるな、お腹が緩いななど、
症状があれば、セルフで出来るお灸をすえていただくことが有効です。
そのツボも中医鍼灸学会「新型コロナウィルスの予防指導意見」で公表されています。
・疑い例:足三里・気海・中かん
・軽症:合谷・太衝・足三里・神闕
中かん:鳩尾とお臍を結んだ真ん中
神闕:お臍の部分
湿邪は脾胃を傷めやすいので、初期に脾胃の機能を高めるツボを使っているのも特徴ですね。
これらのツボは市販で売っているせんねん灸で温めていただければいいですね。
一回のお灸で熱を感じなければ、温かさを感じるまですえてください!
しかし、何よりも感染しないことが大事!!
マスク・手洗い・うがいは基本として、
感染しない、感染を広めないという意識のもとで、
行動をしていくべきと思います!
明るい平穏な日々がいずれか必ずや戻ってくると信じて、
この苦境を乗り切っていきましょう!!!