最近は電車に乗って座っていると、向かいの椅子に座っている人全員がスマホを見ていることによく遭遇します。
そして、そのほとんどの人が下を向いてスマホを見ているので、姿勢が良い人は一人もいません。
スマホを見ている時間が長すぎて、最近はスマホ姿勢と言って「猫背」や「ストレートネック」が増えていると言われていますよね。
確かに背中が丸くなってしまっている人は多いんですけど、問題は頚とか背中だけではなく、背骨のライン全体がおかしなことになってきています(*_*)
通常の背骨のラインは下の画像のように、
頸椎は前に反る
胸椎は後ろに反る
腰椎は前に反る
骨盤はやや前に傾いている
というなだらかなS字状になって、身体の重みをダイレクトに脊椎へ負担がかからないように、うまく力を逃すようになっています。
特に若い人に多いですが、スマホを見ながら立っていいる姿がおかしな姿勢になってきています。
どんなかというと、下の写真の左側ような姿勢です。
肩が内に入って、猫背だなというのはすぐわかります。
このように胸椎の部分で湾曲が強いと、腰椎の湾曲の反りを強めて脊椎のバランスを取ります。
が、上の写真ですと骨盤がやや後ろに倒れ気味で、腰椎は湾曲がなくなっています。
この姿勢の脊椎と骨盤の形は下のようになっています。
なんでこの姿勢になってしまうかというと、スマホを操作している時の姿勢が原因しているんですよね!
こころあたりがある方も多いと思いますが、家や電車で座りながらスマホを操作している時、下のような姿勢になってませんか?
この姿勢は頸椎から骨盤にかけて、Cの字を描いています。
元々の頸椎・腰椎の湾曲の前に反るのとは反対に反るような姿勢になっています。この姿勢でずーっといると、本来の脊椎の形や動きが硬くなり、バランスの良いS字状が失われていきます。
その証拠に、当院の患者様でも非常に多いのですが、硬くて腰が後ろに反れない方が殆んどです!!
小さい子どもを見ると、腰なんて簡単に反れて、ブリッチするような体勢になれますよね。
これって、子どもだから出来るんではなくて、大人でも出来ることなのに、習慣によって失われた可動域なのです。
腰椎の湾曲が弱くなり、骨盤がやや後ろに倒れ気味になると、今度足の立ち方にも変化が表れてきます。
先程の写真をまた見てください。
左側の写真の股関節。股関節は骨盤と大腿骨の関節なのですが、骨盤が後ろに倒れた分、大腿骨を後ろに反らせた姿勢になってしまうと股関節は非常に負担がかかり、立ちにくい姿勢となってしまうため、骨盤と大腿骨の関係は変わらず、膝の部分でバランスを取るおうになります。上の左側の写真の膝が軽度曲がっているのが解りますか?
膝がしっかり伸ばすとバランスが悪くなるために、片足に重心を置く姿勢で立っている方が非常に多いです。まるで身体全体でS字を描いてバランスを取っているような姿勢に見えますよね。
この姿勢を改善しないまま、年齢を重ね歳をとっていったら、もしかしたら下の絵のような身体になるかもしれませんね(;^ω^)
全然笑えません~
この解決策は取りあえず、スマホから自分を開放させることが一番だと思っています。
身体がカチンコチンに硬くなって本来のS字状が失われているので、腰を反るストレッチや胸を広げるように深呼吸するのもいいです!
そんなことをいう私も本当に体が硬いです。それを改善すべく、今ガンガンにストレッチをして、関節の本来の可動域を作り、バランスの良い姿勢で立てるように訓練中です!!
水曜はフットケアの日。巻き爪、爪が肉に食い込んで痛い、爪が痛くて靴が履けないなどはこちら→