病気は潜在意識からのメッセージ。


脳科学者でおなじみの茂木健一郎先生が、先日LINEブログで興味ある内容を書かれていましたので、紹介したいと思います。

 

「ストレスをつくらないために」

ストレスは脳の大敵である。ストレスがあるとフローやマインドフルネスなど、脳にとって好ましい状況をつくりにくくなる。出来るだけストレスをつくらない、そして貯めないことが大切である。

 

フローとは→こちら

マインドフルネスとは→こちら

 

ストレスをつくらない最大の秘訣は、自分がコントロールできることにはベストを尽くすが、コントロールできないことについては諦めることである。天候や世の中の動き、他人の心などは自分がコントロールできない事だから、最初から諦めて、自分がコントロールできることだけに集中すればいい。

 

肝心なのは、自分の中にもまた、自分にはコントロールできないものがあるということだ。たとえば無意識がそうであり、自分のスキルレベルもそうである。自分自身に対していらいらしないで、あきらめることがストレスをつくらない秘訣になる。

 

なんでできないんだろうとか、情けないなどと思わないで、これをする、これを選ぶという意思決定だけに集中する。自分の人生のCEOは自分だ。しかし、方向性をきめたからといって、そうなるとは限らない。それで良いのだというあきらめから出発すれば、ストレスはたまらない。

 

あきらめるとは期待しないということはちょっと違っていて、単にコントロールできないという認識である。あきらめていると、思わぬ幸運に出会ったり、思った以上にうまくいく場合もある。いずれにせよ、最初から仮定しない事である。

 

それでもストレスがたまることがあるから、散歩したりのんびりしたりして、脳のディフォルトモードネットワークを活性化して、整理、解消するのが良い。つまりは意識のコントロールをリリースして、無意識にゆだねることである。ゆだねることが、最良の自分との対話になるのである。

 

ディフォルトモードネットワークとは→こちら

 

 

生のCEOは自分である、、、響きますね。

 

ここでいう無意識とは潜在意識のことと思います。

自分の意識で考えたり、判断したりすることは顕在意識といいます。

人間の意識は顕在意識が3~10%、潜在意識が90~97%といわれ、自覚される意識は潜在意識の10分の1程度なんですね。

上の図のようにまさに氷山の一角です。

 

顕在意識は思考・理性・判断力・決定力・悩み・願望など思い語ることの出来ることです。自分でコントロール出来る領域。

潜在意識は感情・感覚・直感・記憶・本能などと言われています。潜在意識は習慣化され行動や、刷り込まれた価値観、忘れてしまった記憶などが蓄積されています。自分でコントロール出来ない領域。

この無意識の潜在意識が、顕在意識で意思決定する自分の判断・行動を制御させてしまうといわれています。

また心拍・呼吸・摂食・飲水・体温調節・性行動なども潜在意識(無意識)の活動と言われていて、ストレスで病気になったということも、嫌だな、ストレスだなと常に思っていると、その感情が潜在意識に刷り込まれ、恒常性を保とうとする機能に異常をきたし、身体へと反応が出たということが考えられます。

 

潜在意識は自分の力ではコントロール出来ないけれども、思考や言葉・行動は徐々に潜在意識に落とし込まれ、その記憶が今度顕在意識に影響を及ぼすのです。

 

だから、「嫌だ、嫌だ」「嫌い、嫌い」「こんな生活耐えられない」「死にたい、死にたい」「ストレスだ」とずっと思って、負の感情を口にしていると潜在意識の身体の恒常性を維持するという機能に異常をきたし、思わぬ病気になることもあるのです。

 

意識下では身体と心は別のもののように思います。だからストレスがあっても、悲しい辛い経験があっても、意識下では身体は大丈夫と思っていても無理が生じてきます。

でも自分では、食べ過ぎたな、身体を冷やしたな、働き過ぎたな、など明らかな身体に影響を与える事象がないから、その思考や言葉・行動が身体の症状を出しているって気づきにくいんですね。

 

こんな風に、ストレスが身体に出ている方って、本当に繊細でこころが優しいんです。

人の気持ちを考え過ぎて、自分の本当のこころを抑えてしまったり、

迷惑を掛けてはいけないと考えたり、

社会に合わなかったり、属せなかったりする自分を否定してしまったり、

優しいから、自分をコントロールしようとしちゃうんですね。でも自分でコントロール出来ない潜在意識では拒んでいるのに…。

 

茂木先生のおっしゃっているように、なんでできないんだろうとか、情けないなどと自分をダメだと評価しないで、それはそれでいいんだと思考出来ることが潜在意識への働きかけにもいいことなんですね!

また、無意識にゆだねるとおっしゃっているのも、それが本当の自分ということなのです。潜在意識が顕在意識の意思決定をしているとするならば、意思決定の選択に集中するだけでいい。あきらめるは、決して負の感情にはならないですからね!!

 

 

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