少し前のお話ですが、
お客様で骨董品の販売、お茶室・喫茶を含めたギャラリーをされている方がいらっしゃいまして、
兼ねてから、
「香道」体験が出来ますと、
お聞きしていました。
当院も、アロマオイルトリートメントなど、
香りを施術に取り入れているため、
和の香りを使用した、
「香道」とはどういったものなのだろうかと興味津々でありました。
香道とは、
木が持つ香りで楽しむことくらいしか予備知識はなかった無知な私…。
衝撃だったのは、
「香道」はいわゆる、
香りを当てるゲームだということ!
と香道を教えてくださった先生が素敵な笑顔で、
「昔のゲームですから♡」とおっしゃられたのです。
ちなみに、写真の香道の先生は私の右隣の素敵なお方。
当院に来られるお客様の御祖母様です。
私はてっきり、
しっとり香りを焚いて楽しむものだと思っていたから、
「え?そうなの!?」となるわけです。
その「香りを当てるゲーム」に入る前に、
「香道」の説明をお聞きし、
(お道具の名前や、香炉の灰に描く線の図が書かれています)
香木を焚く、香炉の準備をし、
いざゲーム開始となるわけです。
ゲームというと気軽なお遊びに聞こえますが、
香道はちゃんとお作法があるんですよね。
香木の置き方、
焚いた香木の嗅ぎ方、
使った香木の次の香木に置き換えるまでの手順、
全ての工程が芸術です!!
3種の香木の香りを嗜み、
香りを覚えてから、
香り当てゲームに入ります。
香りで当てようと思えど、
質の良い香木は見た目からして違うんですよね。
樹木の液が浸み出たようなしっとりした香木と、
乾燥したよくある木のチップのような香木。
樹液が浸み出ている香木は質の高い香木で、
見た目からして解ってしまうし、
やっぱり香りの深さ・しっとりした重厚感は格別でした!
一方で、
乾燥したチップのような香木は軽い香りではあるけれども、
すっきりした清涼感ある爽やかな、いつまでも嗅いでいられる感じでした。
また、回答する香木の種類も、
季節に和歌集に出てくる言葉に例えて、
おしゃれな言い方をするという粋な遊びです。
一ゲーム終えた後は、
ゲームに使った香木をいただけるというお土産付きです!
その後は、
私のためにお茶をたてていただけるということで、
お座敷なんだけど、
椅子でお茶をいただけるお部屋に案内していただき、
目の前で、
お茶をたたていただくという新鮮なスタイルです!
お茶室を体験したい外人のお客様も多いようです。
当院にいつも来ていただいているお客様自ら、お茶をたててくれました。
きりっとした着物姿といい、
お茶をたててくれているピリッとした空気感は、
院では見たことないお姿で、違う一面を見させていただきました。
こういう真剣なもう一つのお顔を見るのは、ドキッとさせられますよね!!
カッコイイし、素敵でした♡
また粋なのが、
古い高価なお茶碗を選んでいただくことが出来る!
私が選んだのはこれ。
牡丹のお花なのかな。
単純にそれが可愛かったから決めました。
お抹茶とともに和菓子もいただき、
和の寛ぎ時間はあっという間に過ぎていきました。
ギャラリー大久保:喩伽庵さんでは、
それ以外にも、軽食の出来る喫茶や、
アンティークの洋食器などを販売されています。
谷中霊園を抜けた先にあるお店なので、
谷中に遊びに来た時は是非寄ってみてください!!