こんにちはーNONOです！

テレビで東洋医学のお話や、

鍼灸師が治療の説明をするときに、

経絡という言葉がよく出てくることないですか？

そもそも、

私たちは身体のしくみについて、

筋肉・内臓・脳・血管・神経etc…

学校で習うから、

深くは知らなくとも、

ざっくりは知っていますよね！

でも、

学校で「経絡」なんて言葉、

習いました～？？？

習った事なんてないですよね！？

でも、経絡は中医学理論では欠かすことのできない概念です。

よく経絡は気の通り道です！なんて、

お話は聞いていて、

何となく知っているって感じの方が殆んどではないでしょうか。

その通り、

経絡は気血の通り道なんですが、

そもそも、

大地の気の流れを人間に当てはめたようなんです。

古代の人は、

「全ては気から出来ている」と考えていました。

気が集まると形があるもの、目に見えるものとなり、

気が散ると形のないもの、見えないものになり、

モノの生まれ方を「気が集まる」「気が散る」ということで考えられていたのです。

そして古代人は、

全てが気で出来ているだけではく、

「大地には巨大な気が流れている」とも考え、

この流れを「龍脈」と呼びました。

これは風水の考えで、

風水はこの龍脈の流れを読み取ることで、

土地の吉凶を判断する術にしたようです。

そして、龍脈上の気が集中しているところを、

「龍穴」といい、

エネルギースポットと考えて、

そこに城を立てればその国は栄える、

そこに店を持つとその店は繁盛するなど、

考えたのです。

そして、

風水の考えを人体に当てはめたのだが、

経絡学説となるわけです。

「大地に龍脈という気の流れがある」というように、

「人体には経絡という気（血）の流れがある」

そして、

気の集中する「龍穴」は、

「経穴」となり、

ここに鍼をしたり、お灸をすると、

治療効果を最大に発揮できるのです。

（こちらの本からの引用。とても素晴らしい一冊です。）

中医学理論は、

人を単体として考えている訳ではなく、

自然界と一体化した考えを持っているんですね。

経絡は、

人体の中を流れ、

臓腑や手足・関節・各々の器官と繋がり、

気血を流し、

栄養し、調節しています。

そして、気血を流すだけでなく、

情報を伝えるネットワークとしての役割もあります。

臓腑が不調を起こしたときは、

それに関連する各器官に症状が現れるのは、

経絡で繋がっているからです。

例えば、

肝は目と深くかかわり、

経絡でも繋がっています。

肝血が不足する、目が乾燥したり、

怒り過ぎて肝火上炎すると気血が上昇し、目が充血します。

そうした症状を診て、

鍼灸師・中医師は、

診断の判断基準にしていくのです。

また逆に、

先程書いたように、

気の集中スポットである、

「経穴」に鍼をすることで、

経絡というネットワークを使い、

臓腑に働きかけることが出来るのです。

だから、

経絡は中医学理論にとって、欠かせない大事な学説なのです。

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