こんにちはーNONOです!
最近、
五十肩で治療に来られる方が増えたので、
五十肩のお話です!!
五十肩って、
結構なったって方、いらっしゃるのではないでしょうか??
五十肩って名前が名前なだけに、
「私、まだ五十にもなっていないのに、五十肩なんてショックです…。」
っておっしゃる方が多いです(苦笑)。
わかりますよー、
なんとなく、
年齢が病名と思うと、
自分の体がもうそんな歳なのかなと、
現実を突きつけられたようで、
落ち込みたくもなります。
でも、
そんなショック受ける事ないですよ!
確かに50歳辺りを目安に、
起こりやすい肩周囲の炎症を指します。
が、
五十肩は、
30代・40代・50代・60代でも、
なってしまうリスクはあります。
現に当院でも、
50代に関わらず、
色んな年代の方がいらっしゃいます!
先程も言いましたが、
五十肩とは別名、
肩関節周囲炎のことです。
退行性変化(老化)に伴って出てくる肩関節の炎症です。
膝や股関節、背骨のように、
体重がかかる関節部分なら、
年月を経て負担がかかり、
軟骨が削れてきたり、
変形してきたりすることは、
よく知られています。
しかし、
肩関節に関しては、
どうしてって思いますよね。
それは、
肩関節の構造そのものが起因となる可能性を持っているからです。
肩の動きって、、
他の関節よりも、
とっても自由度が高く、
上に挙げたり、横に挙げたり、後ろに伸ばしたり、
はたまた背中に腕を回したりと、
ぐるぐる動かせる関節なのです。
それは、
関節部分の骨と骨の接触部分が浅く、狭いことで、
自由度の高さを可能にしているのです。
しかし、
関節部分が浅く・狭いと、
とっても不安定な関節となります。
それを安定させてくれているのは、
関節を覆う関節包や、
強固に繋ぐ靭帯、腱、筋肉なのです。
また肩関節を構成する肩甲骨の特殊な形や鎖骨も、
肩関節を安定的に可動させるために、
うまく作られている訳です。
しかし、
それが故に、
大人だと5~8㎏ある腕の重さを支えつつ、
動かすということは、
骨以外の筋腱、関節包、
筋腱を滑らかに動かすための滑液包に、
大きく負担がかかってくるのです。
特に上の図のように、
肩峰、烏口突起、烏口肩峰靭帯の下は、
上腕骨の頭とで挟まれ、
この間で炎症が起きやすくなっているのです。
女性は筋力も弱いですし、
弱い筋肉で常にぶら下がっている腕を支えるのは、
劣化していくものです。
また、
長時間のPC作業で、
軽く腕を前に出して、
肩関節の軽い挙上した姿勢も、
肩関節には負担になっていることがあるのです。
この動作は、
猫背タイプの方は特に、
その姿勢でいると、
肩峰下と上腕骨の間がさらに狭くなり、
気付かないうちに、
間の組織に負担を強いています。
そうした小さな負担の積み重ねが、
肩関節の周囲の炎症に繋がります。
五十肩は、
初めは違和感から始まることが多く、
徐々に痛みが強くなり、
しまいには激痛にまでなります。
大抵の方は、
あまりの激痛に大病を患ってしまったのかと、
不安に陥ってしまいます。
腕を上げたり、後ろに回したりが、
痛みのため困難になるので、
日常生活にかなりの障害となってしまいます。
シャツの着脱やズボンを上げる動作、
女性ではブラジャーのホックや、ヘアセットなど、
肩関節の有り難さを痛感するのは間違いなしです(苦笑)。
この期間が3~4ヵ月くらい続くので、
非常に不安と不便さで、
気持ちの落ち込みも出てきてしまう事もあります。
でも、
ここで知っておいて欲しいのが、
五十肩は治る!!
ということです!
これを知っているか知らないかでは、
未来の見通しが、
全く違います。
そして、
また大事なのは、
この激痛期間の3、4カ月に、
肩を守り過ぎて動かさないと、
自由度の高いはずの肩関節が、
癒着を起こして、
動きの悪い関節になってしまうことがあるってことです。
それを予防するためにも、
激痛から2週間くらい経つと、
肩の中の炎症も、
落ち着いてくるので、
痛みがあっても、
少しずつ動かしていくことが大事なんです!
痛いうちは自分の力で動かすのは辛いので、
力を入れないで出来る肩関節運動がいいです!
ペットボトルを持って、
身体を前後や左右に振ることで、、
肩を中心に腕が振り子のように、
揺れるので、
肩に負担をかけずに動かすことが出来ます。
また下の絵のように、
肘を90度に曲げて、
腕を横に倒す。
この運動も、
殆んどの方が障害されるので、
必ず腕が外に開く様にストレッチしておきましょう!
寝ながらやると、
手の重みで開くことが出来るので、
ストレッチしやすいです!
また五十肩は、
夜間痛も特徴の一つで、
寝ていると、
血行の悪くなった肩に、
炎症の痛み物質が滞り、
痛みで目が覚めてしまう事があります。
寝ている間は、
運動器である関節や筋肉は、
活動時に比べて、
血液の循環がとても悪くなっています。
だから、
肩は寝間着のしたに一枚タオルを入れて、
覆うようにして冷やさないよう対策することをおススメします!
これらは、
自分で出来るリハビリですが、
鍼灸治療も有効です。
五十肩を早く治すには、
血行と筋肉の柔軟性を保つことが大切です。
血行は、
炎症による痛み物質を流し、
痛みを起こしている組織の回復をさせてくれます。
そして、
痛みによる筋肉の緊張は,
筋肉を硬くし、
更に血行を悪くします。
鍼灸治療はツボも大事ですが、
五十肩の治療は、
どこで痛みを起こしているのか、
どこで炎症を起こしているか、
筋肉への放散痛が何処に来ているか、
どこの筋肉が硬くなってしまっているか、
解剖学的にも理解し、
よく問診し、
触診して、
どこの動きが制限されているか、
どの動きで痛みが起きているか、
しっかり分かったうえで、
鍼灸をする場所を決めていきます。
だから肩周囲のツボと、
実際に鍼灸する場所は変わってきます。
鍼灸治療は、
痛くて重くなった患部の肩を、
とっても軽くし、
早目の回復を臨むことが出来ます!
もし、
五十肩かなっと思った方は、
早期の鍼灸治療もおススメします!
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