14,地獄のストレッチ


ええと、ここ最近鍼の美容効果ばかりを書いているんですけど。

実は、初めて鍼を打ってからこっち、腰痛が表面化したまま、おさまる気配がないのです。動けないほど、という感じではないのですが、なんとなくずっとジワジワ痛い、気がつくと「あいたたた」となってしまう。

正直、これはちょっと困った。

これまで、身体を固めて腰痛を押し込めていたので、痛みが出ている分、今の方が正常だってことはわかってる。わかってるんだけど!

痛いのと痛くないのとじゃ大違いなんだわァ。

ということで、正直、鍼で「楽になった」とは思えず、それについて、思い切って先生に相談してみました。

そうすると、先生から「ちょっとストレッチをやってみましょう」というお話が。

ストレッチかあ…身体が硬いから、正直イヤだなあ…と思いました。座って足を広げても、多分90度は開かないし、立位体前屈? ははん、膝くらいまでしか手は届かないワヨ! 文句ある!? ってくらい。

だって、日常生活でやる必要ないじゃん、ストレッチ。痛いし(←ココ大問題)

それが腰と何の関係があるのやらさっぱりわからないまま、何はともあれ、プロが言うことならば! と、赤ちゃんのように無垢な心で、先生にお任せすることに。

 

no14-01そんな純粋な私をもてあそぶように、まずは、寝たまま右足をまっすぐ上にあげ、なんかぐいぐいと。

イデデデデデデデデ。

痛い! 痛いから!
先生痛い!!

折れる! ちぎれる!!
砕ける!!!

これは私に対する挑戦!?
やるか! やる気だな!

受けてたつぞ!
ならば私はできるだけ痛くないように努力するともさ!

と、ちょっと膝を曲げて楽しようととしたら、「サボっちゃだめです」と、先生からツッコミが。

だって痛いんだもんよー!!

痛いのダメな私には、ほんとキツイ。泣きそう。

その後も、

まるで雑巾を絞るようにウエストをひねってみたり(主観100%)
モモの内側を、えぐるように押してみたり(マッサージしてるだけ)
あり得ない方向に足をひねってみたり(普通はちゃんとひねれる)

私、先生に恨まれること何かしたっけか…と、本気で考えた。もうね、被害者妄想サクレツですよ。悲劇のヒロインですよ。すごい体勢してるけど。

 

no14-03ホント、なんか延々と痛いんですよ。頭の中は「痛い」という単語でいっぱい。ここまでで何回「痛い」と書いただろうか。15回だ(数えた)。

クイックマッサージとかは、ほんとグイグイ押されて痛いのがイヤで行かないでいたのに、なんでここでまた痛いのさー! 鍼の痛さだけじゃだめなのーっ!?
腰関係ないじゃんか! それ足じゃん!

心の中で叫びました。

あ、いや、「イタタタターッ!」と声に出してたわ。

ヤメテーヤメテーという願いは届かず、いつも優しい先生が鬼に見えました…容赦ない(と思う)…。

しかし、私の身体、かなり硬かったようで、先生が時折、「あ、硬い…」と呟いているのを聞き逃さなかった。

だから最初から硬いって言ってるじゃん!

最後の方は、もう「なんとでもしてクダサイ…」と、まるでサトリを開いたかのように無気力に…でも痛かったけど。

でもね、これがまた。

いつも終わってから驚いてますが、今回もまた。

立ってみて、あれれ、慢性的な腰痛があんまり気にならないんですけど。

しかも、股関節がなんか軽いし。

痛いの我慢した甲斐があったのかしら?

いやいや、また時間が経ったら痛くなるんじゃないのー?

と、半信半疑でしたが、3日たっても1週間たっても腰が痛くない

電車で立ったまま本を読んだりしている時に、一時的にひどい腰痛になることはありますが、普段の生活の中で「腰イタイ…」というのはなくなりました。

腰が痛いからといって、腰だけ治療するんじゃダメなんですね。

私のように、1日のほとんどを座って過ごしているような生活だと、身体を動かさないので、どんどん固まっていってしまい、結果的に腰などの大きな部位に響いてくる、ということでしょうか。

何はともあれ、腰が痛くなくなってヤッホー! な感じです。

 

no14-02最後に、先生オリジナル、「カタヨセ式ストレッチ」も教えてもらい、毎日はちょっとできてないのですが、暇な時にのんびりやるようにしています…って、ほんとは毎日やらなきゃいけないんですよ。

日頃の努力が必要なのですね。

 

 

追記。

結局「痛い」は26回書いた…。


 

 

report_res03鬼の院長、片寄です(笑)
「かりこ」さんは一日の起きている大半をパソコンの前で過ごしているのに、今まで腰痛が無かったほうが驚きました!!
同じ体勢は同じ筋肉をずっと働かせているのと同じ事。片方の腕で重い荷物を持ち続けたら腕の筋肉は疲労して痛みを発しますよね!?それと同様に腰だって重い上半身を支えているところ。ずっと同じ体勢をしていたら痛くなって当然なんです。
なのに「かりこ」さんは身体を固めてきっていました・・・。痛く無かったというのだから、どれだけ身体を麻痺させていたのでしょう・・・。
腰痛持ちの方は体験して知っているとは思いますが、じっと同じ体勢を続けているよりは体を動かしている方が腰は楽なのです!
筋肉は縮めたり緩めたりすることで、血管を圧迫し血液を送り出し、筋肉が緩むと再び血液が入ってくという仕組みになっているのです。常に筋肉が伸縮していれば筋肉内の循環は保たれ疲労物質である乳酸などを流してくれるのですが、筋肉が常に緊張状態になると疲労物質は蓄積され痛みを起こすのです。

また、背骨は骨盤が土台となってその上に乗っているような状態です。骨盤の上に積み重なった背骨は緩やかなS字状のカーブを描いて上にそびえ立ちます。そのため、骨盤の傾きによって上に乗っかっている背骨の描くカーブは変わってくるのです。
常に椅子での座位を強いられる人は骨盤の傾きが前に傾斜するため上に乗っている背骨はバランスをとるために大きくカーブを描き腰は前に反る様な姿勢になるのです。大きく描かれたカーブは腰に負担がかかります。背骨の後方にある関節に強い圧が加わり続け、筋肉だけではなく背骨の関節にまで負担がかかってくるのです。
このように、腰痛は背骨だけではなく骨盤の傾斜も大きく関わってくるのです。
この傾斜を正常に戻すには骨盤を支えているお尻回りの筋肉をほぐすことが大事です!!このお尻回りの筋肉は股関節を動かす筋肉でもあるので、「かりこ」さんはなぜ股関節をあれこれ動かすの?と思われたかもしれませんが、このような理由故のことなのです!
まあ、「かりこ」さんの股関節は硬かったです・・・(汗)まるでドリフのコントの志村けんのようでした~(笑)

腰痛持ちの方、是非鍼とともにストレッチを受けに来て下さいね☆