通り過ぎてしまった人、これから来る人、今、その真っただ中の人がいると思いますが、
35歳から42歳って心も身体もコントロール出来なくなる7年となります。
体調を崩しやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、寝つきが悪くなったり、体力の衰えを感じたり。また、どうしようもなく、イライラしたりして、周りの人に当たってしまったり、落ち込んだり、何にもやる気が起きず、気が抜けたような状態になったり。
そんな症状に悩まされたことないですか?
これ、私の経験も含め、多くの女性が感じている魔の7年間です。
何故そうなるのか、、、
東洋医学では、女性は生命力の源「腎」の勢いに合わせて、7年周期で変化すると言われています。
「腎」とは、生殖・成長・発育に関わる機能を持っている臓です。西洋医学的に言えば、ホルモンの分泌や免疫系を担っているような機能を持っています。
成長や発育は生まれてから得られる環境や食事にも左右されますが、元々持って生まれた生命力も大きく関係しています。
生まれ持って、元気いっぱいな子もいれば、成長が遅い虚弱体質の子もいます。それが、生まれ持った生命力で「先天の精」と言われています。この精が腎精として腎に貯蔵され、腎精の勢いが盛んになるとともに人は成長し大人へと身体が変化していくのです。
上の図のように、腎精は28歳でピークを迎えます。そしてその後は下がっていくのがわかります。
余談ですが、先日28歳くらいに職場の女子で撮った写真が出てきましたが、この時期本当にみんな女性として一番綺麗でした。女盛りとはこのことなんだろうなと改めて思いましたよ!
しかし、早くも28歳が生命力が盛んなとなり、これを過ぎると身体は衰退へ向かうのです。
ならば、28歳から35歳がバランスを崩す時かと思いますが、まだまだこの7年は、ピークを過ぎたくらいで元気が残っています。
図にも書いてありますが、35歳くらいから気血の衰えが始まり、身体への変化として出始めてくる歳なのです。疲れがとれないな、眠れなくなってきたな、顔が老けてきたなと実感として感じるようになります。
そして、東洋医学では肝・心・脾・肺・腎と五臓に精神活動が宿ると言われています。28歳のピークを機に衰えていく精を蔵している「腎」は『志』を宿し、字の通り、『こころざし』になります。
この志がなくなってしまうと、やる気やそれを実行に移すような心構えが出来なくなってしまいます。
また、腎精は陰陽でいうと陰で、人体の陰液(水分)でもあり、各臓器を滋潤させる作用を持っています。しかし、腎精の勢いがなくなってしまうと、気をコントロールする肝気が強くなり、上に上がる性質を持っているために怒りやすく、イライラが止まらなくなります。
これが、35歳から42歳に起こる心と身体のバランスが崩れてしまう時なのです。
42歳を機に徐々に身体はそのバランスが取れるようになり、やがて心も身体も落ち着きを取り戻すことが出来ますが、その真っただ中にいる間は自分で自分をコントロール出来ず、とっても日常が辛くなってしまいますよね。
精は「後天の精」といって、飲食からも補う事が出来ます。この時期に無理なダイエットや不摂生は腎精の衰えを進行させるだけですので、
しっかり、栄養のあるものを食べて気を補い、
軽い運動で気を巡らせて、
睡眠で気を休め、
深呼吸で気を取り入れて、
養生をしていきましょう!!
もちろん、自分でコントロールが難しくなってきたら、漢方や鍼灸の助けを借りることも大切です。
我慢はしないでくださいネ♡