鍼灸師の同級生にこんな本があるから読んでみなよ!
って勧められたのが、
「ひとを治療するということ」。
43人のベテラン鍼灸師さんが、
どのようにして、壁を越え、今に至ったかが語ってくださっている。
そのなかでも鍼灸師免許を取得してから、
50年以上経つ、大大先輩の先生方も語られている。
読んでいると、
多くの先生方が、
開業当初、
患者さんから、
「鍼は痛いんでしょ~、灸は熱いんでしょ~」
と言われたりして、
どうやったらもっと鍼灸を受け入れてもらえるものになるか、
大変苦労されたようでした。
しかしながら、
ベテラン鍼灸師の先輩が感じた民衆の、
「鍼は痛いんでしょ~、灸は熱いんでしょ~」
のイメージは、
50年経った今でも変わらない気がする。
50年前、
いやいや、
私が鍼灸師の免許を取得した20年前よりも、
鍼灸学校も増えて、毎年多くの人が鍼灸資格を取得し、鍼灸院も増えたけど、
まだまだ、
盲人がする仕事、
太くて長い鍼で身体に刺して、
怖い~!?!?!?
無理無理~!?!?!?
って思っている人まだまだいるし、
そう言われる。
それでも、
諸先輩先生も大変苦労されて、
鍼灸という医療確立に大変貢献され、
啓蒙活動されてきたお蔭で、
私が目指す、
「もう一つの医療の選択」
が少しずつ浸みわたってきていると感じます。
今流行りの「美容鍼灸」だって、
教えてくださった先生は、
当初は鍼で「美容」なんてと、
大変批判を受けられたようですが、
「美容鍼灸を通して、鍼灸を知ってもらえればいい」
と強い意志を持って活動をされていた。
西洋医学の限界、
行き場のない症状、
最適治療の選択が、
もっと民衆が自ら選択出来るようになると、
鍼灸のイメージはもっと変わったものになるのでしょうね。